就学前から高校生までのお子さまを対象に、学習に困難を感じているお子さまのための認知心理学的サポートを目指します。

一人ひとりのお子さまには、好きなもの、得意なこと、苦手なことがあり、その凸凹が個性や特性をつくっています。お子さまの好きなものや得意なことを活かしつつ、学習のつまずきの背景にある認知特性から、合理的配慮のベースづくりをサポートしていきます。

たとえば、漢字や英文字が書けない・読みにくいといったことの背景に、空間認知や注意またワーキングメモリに問題が見つかることもあります。また、学習につまずく背景に、文脈を理解することや他者の意図を理解することの苦手が見つかることもあります。「みらいかない」では、お子さま一人ひとりの認知特性を把握して、一人ひとりに合った学びをサポートしていきます。

LD?の文字を取り囲む色鉛筆の写真

コロナウィルス感染症への対応が継続する中、学習に不安をお持ちの当事者・保護者の方も多いと存じます。緊急事態宣言を受けて、「みらいかない」は発達支援を一時休止していましたが、一昨秋より、サポートを再開することにいたしました。再開にあたり、より明確に認知心理学的アプローチに重点をおいた新たなプログラムに組み替えました。今後も、心理・教育連携や医療連携の構築も目指して、皆様と一緒に歩んでいきたいと思います。

お子さまたちのよき理解者として、ご家族や学校・地域と共に、お子さまを中心にした切れ目のない合理的支援のネットワークで支えられるよう努め、お子さまが、「わたしにもできる!」と思う瞬間を皆さんと共有したいと思っています。

ご利用開始までの流れ

「みらいかない」へのお問い合わせからご利用開始までの流れをご紹介します。

フローチャート図:Step 1.お問い合わせ、Step 2.見学、Step 3.評価、Step 4.評価の説明と支援内容の提案、Step 5.お子さまの認知特性や困りごとに合わせたマン・ツー・マン指導

※Step 4.は、オンラインで行う場合があります。予めご了承下さい。
※毎月1回 土曜日・日曜日 (完全予約制で実施します)

評価について

 評価項目目的・主に使用する検査など
1図形認知漢字の学習・書字・文章読みや算数等で呈示される図形等の理解には、図地分離・補完・図形弁別ゲシュタルト化・視覚記憶などの基本能力が必要です。特性や年齢に合わせた評価をおこないます。 DTVPフロスティッグ視知覚発達検査(30-40分程度) WAVES(40分程度)
2語彙力あいまいな視覚・言語情報を適切に補う際には、文脈の理解や語彙想起能力が役に立ちます。年齢に応じた語彙力があるか、視覚刺激を用いた語彙想起の評価を行ないます。 PVT-R 絵画語い発達検査(20分程度)
3視線図地分離・読み・共同注意などの課題を行なっている時の視線を計測して、学習につまずく要因を探っていきます(20分程度)。
4行動抑制行動のコントロール機能とくに抑制機能は、幼児期に急速に発達し、学童期・青年期まで緩やかに成長していきます。パソコン画面に現れる視標に反応する標準的な課題(Go-Nogo課題)など、認知心理学において広く知られる課題で、学習につまずく要因を探っていきます(15分程度)。
5ワーキングメモリワーキングメモリは、情報を保ちながら行動するための能力です。学校などで、先生の云うことを聞いてメモを取るなどの同時処理に必要で、会話や読み書き・計算はもとより、日常生活を支えるために大切な認知機能です。 リーディング・スパン テスト(20分程度)やN-back課題(20分程度)など、認知心理学において広く知られる課題で、学習につまずく要因を探っていきます。
6感覚学校や家庭で落ち着いて学習を続けるためには安定した感覚が必要です。感覚の過敏や過鈍など、日常生活の問題について、複数の感覚領域にわたる設問に答えて頂きます。必要に応じて、実施します。 SP感覚プロファイル(30-40分程度)
7その他漢字学習の評価・支援ソフト(読み書き支援ソフト)やトレイルメイキングテスト(TMT : Trail Making Test)等を利用して、支援につなげます。

※1-5は、標準的な評価です。評価の実施に要する時間は、お子さまの年齢や特性によって異なりますので、様子を見ながら実施する予定です。

ご利用料金

Step 1. お問い合わせ無料
Step 2. 見学無料
Step 3. 評価
 [2時間程度]
20,000円
Step 4. 評価の説明と支援内容の提案
 [30分程度][オンライン対応あり]
(※上記料金に込み)
Step 5.  マン・ツー・マン指導
 [1時間程度]
5,000円/1回

※全額自己負担でのご利用になります。現在のところ、児童発達支援・放課後等デイサービスに対応していません。申し訳ありませんが、予めご了承ください。

※指導回数はご要望に応じて決定します。

※上記Step以外でご相談をご希望の方には、別途有料でご対応させていただきます。

評価者

早川 友恵 先生

  • 博士(心理学)
  • 帝京大学名誉教授
  • 視覚と脳の関係を読み解く専門家
  • 所属学会:日本心理学会、日本LD学会、日本神経科学学会、日本眼科学会 等

※「説明と同意」のもとで、研究参加をお願いする場合があります。

連携医療機関

吉田眼科医院

 院長 吉田 雅子 先生

  京都大学医学部卒業・同医学研究科修了
  京都大学医学博士

  • 日本眼科学会認定眼科専門医
  • 京都大学客員研究員(京都大学医学研究科人間健康科学系専攻)
  • 厚生労働省視覚障害者用補装具適合判定研修会修了医師
  • 日本ロービジョン学会評議員
  • 京都府医師会指定学校医